セカンド・レイピスト再び

沖縄で米兵による強姦事件が再び起きてしまいました。
4年前に同じような事件が起きた時も、被害者バッシングの嵐が吹き荒れましたが、今回もです。

あまりにもタイミングが良すぎる沖縄の米兵強姦事件 (魚拓)
※ひどい内容なので閲覧注意

↓4年前の事件のエントリ↓
怒りで・・・。
沖縄の子ども達にとっての現実世界【追記あり】
被害者の非を言い立てる人達へ


エントリの著者は、産経新聞九州山口版にコラムを書いている井上政典氏。
前回に引き続き、またしても産経新聞のコラムニストですよ。
なんででしょうかね。伝統芸なのか仕様なのか…。

エントリ全体にわたり批判したい部分は沢山ありますが、被害者に対する誹謗中傷の部分だけ取り上げます。

 今回、オスプレイの反対運動が下火になる反面、風船を飛ばすなど抗議運動がいっそう過激になっている時に、米兵による強姦傷害事件が起きました。

 あまりにもタイミングが良すぎる?(悪すぎる)と思いませんか?

 これはいいすぎかもしれませんが、どうしても「美人局(つつもたせ)」という言葉が頭から離れません。もうなりふり構わず、日本本土と沖縄を離間させたがっている人たちの仕業としか思えないのです。

つまり井上氏は「ハニー・トラップ」だと言いたいわけですね。
4年前の事件の時も「ハニー・トラップ」説を唱えた人がいました。
『正論』常連"クライン孝子"は、沖縄女子中学生をセカンドレイプして平気

今回も早々に2ちゃんねる等でそうした暴言が吐かれているようです。しかし、産経のコラムニストともあろう人が、2ちゃんねると同じレベルとは…。いやはや。

いやね、呆れているんではなくて、はらわたが煮えくりかえっているのですよ。続く文章を読んでくださいな。

 すると、沖縄の主要二紙はよってたかって『沖縄は被害者だ』『米軍の基地があるからだ』とか小さな強姦事件を重大事件のように騒ぎ立てています。

「小さな強姦事件」って、自分の家族が同じ目にあっても同じことが言えますか?え?

以前起きた少女強姦事件も地元の人に詳しく聞いてみると、被害者の女性は未成年だけど酒を飲み、米兵を挑発するような言動をとっていて、その時間も深夜だったそうです。

 「少女が強姦された」と読むと、私達は『いたいけな少女が獣のようなアメリカ兵から無理やり強姦されて純潔を汚され、一生トラウマを持たねばならない人生を背負わされた』というイメージを頭の中で描きませんか?

 でも、実際はそうではありませんでした。

これがどの事件を指すのかは分かりませんが(どの事件を指すのか分からないだけに一層たちが悪いともいえる)、「実際はそうではありませんでした」と、見てきたようなことを言ってくれるじゃありませんか。

伝聞で批判するのは、今回の事件の被害者に対しても同じくです。以下のように。

 今回の事件も、訴えは「本人からではなく、知人から」「犯行時間は深夜午前3時半」「この女性は他にも米兵との不純異性交遊があるといううわさがある」「行為の後にトラブルがあったらしい」という情報が地元の方から寄せられています。

 深夜に若い女性が一人で米兵のたむろする場所に出入りして、挑発的な行動をとれば

Facebook経由で入手した情報に基づく発言のようですが(facebookを過信しすぎなんぢゃ?)、被害者の方の名誉を著しく傷つける発言です。即刻、撤回して謝罪した方が良いレベル。

米兵でなくても鼻の下を伸ばしてふらふらついていく人はたくさんいるのではないでしょうか?私の頭の中には、すぐに十人以上の友人の顔が浮かびます。私も、10年前だったら、行っているかもしれません。

『男は熊』しかも類友って話。10年前なら自分も強姦してたかもという宣言ですもん。怖すぎますよ。
結局、件のエントリは井上氏の願望と憶測による誹謗中傷ってことですな。




ちなみに
米軍の性犯罪については、以下のサイトが参考になります。
米海軍が性的暴行防止に躍起
沖縄からの報告─ 米軍基地の現状と米兵によるレイプ事件─ 宮城晴美(PDF注意)
不平等条約

参考
普天間を閉鎖撤去させ土地を返してもらう なごなぐ雑記

TB先
産経は沖縄の米兵犯罪を無視する気か【追記あり】 vanacoralの日記
沖縄で何人の女性がレイプの被害を受ければ米軍と米日両政府は反省するのだろう? 村野瀬玲奈の秘書課広報室